2009年 07月 05日
仏像の髭
「楊貴妃観音」のポスターをいただいて、店に貼っていたら、たくさんのお客さまから「この髭なんで描いてあるんやろ?」と訊かれました。
描かれている髭は、クニャクニャとしていて、まるでだれかが後から描き足した落書きの様に見えます。
知っていそうな人に訊いてみるのですが、この1ヶ月ほど知っている人には、当たりませんでした。
昨日、仏像修復の仕事をしているお客様が、来られたので「この人なら。」と思い訊ねました。
答えは、仏像というのは、男でも、女でもなく、髭は「徳」を表すために描いてあるそうです。
クニャクニャした形は、見る人の心でいかようにも見えるように描かれているということです。
その他にもいろいろ教えていただきました。
眉間の丸いイボのような物は、「百ゴウ」と言い、光を放つ白い巻き毛だということです。
人の話がよく聴けるように耳たぶは大きく、人の心をしっかり受けれるように指の間には、水かきのような膜があります。救いの手が何処までも届くようにと、伸ばした腕は膝まであるそうです。
この辺りは有名なお寺なども多いので、機会があったら是非見て下さい。
by peace3126
| 2009-07-05 07:34
| 日記(日々更新)