peace peace peace

peace3126.exblog.jp

PEACE PEACE PEACE 11

PEACE PEACE PEACE 10を書いてから、なんと4年も経っていました。「10」を書き終えた時は、もう書くネタ は無い。と思ったのですが、人間、生きていたら、書くことができますね。
ちょっと、長いですが、よろしくお付き合いください。
では・・・・・

昨年12月”PEACE PEACE PEACE"は12周年を迎えることができました。
そして、この春、娘が大学を卒業し社会人として一歩を踏み出し、1966年生まれの私は、きりのよい50歳になりました。
偶然にも私の50歳の誕生日に、娘は私の本を飛び立って行ったのです。
バス停で娘を見送る時、涙が出ました。

4年前に大学入学を機に家から出した時は、仕送りのことで頭がいっぱいで、寂しいなんて全く感じませんでした。「この4年間を何とかして、乗り切らなければ!」
既に離れて暮らして4年。いつの頃からか娘はこの家を実家と呼び、我が家ではなくなっていました。
別々に暮らすことが当たり前。娘が東京に行っても、私の生活は何も変わらないのです。
気が付けば涙が滲み、心に穴が開いているのがわかります。
「なんでやろ?」4年も前から別々に暮らしているのに、今更寂しくなるなんて。
東京が神戸と違い遠いからだろうか?自分の気持ちが自分でわかりません。何日も何日も、何度の何度も考えました。

そしてたぶん、これだろうと云う答えに行き当たりました。
私は娘に必要とされていることが、生き甲斐だったのです。私は娘のために生きていたのです。娘に生かされていたのです。娘の存在が私を生かしていたのです。
娘を産んでからの23年間、私は娘を育て、娘は私を支えていたのです。
娘が社会人となり、自立したことで、私を必要としなくなった。23年間の関係は変わってしまったのです。これは、親としての責任を果たし、喜びではあるけれど、一方でとても寂しいことです。私には、なかなか受け入れられず、理解できず、自分の日常、自分の価値がとても希薄になったような気がしました。でも、慣れなくてはいけません。無理をするのではなく、我慢をするのではなく、娘の自立を「喜び半分、寂しさ半分」ではなく「喜びでいっぱい!」と思えるようにならねば、なりたいと思います。
情けなく、つまらない親心が、前途ある娘の後ろ髪を引くことがあってはなりません。


この店を始める時に最初に決めたことは「人は雇わない、商品は全て自家製。」この2つです。
自信の無いモノで勝負しても負ける。メニューは少なくても、自信の有るモノだけで勝負しよう。
モーニングサービス、ランチサービスが無いことについて、たびたびお客さんから苦言をいただき、また、それが無いために暇な日があります。でも、自分を曲げられず葛藤し続けた12年間です。                                      
私は娘に話しながら、自分に言い聞かせます。「所詮人間。あれやこれやとできるはずがない。何か一つ、得意なモノがあれば、生きていける。」と。
私の考え方がこんなふうだから、私達親子の生活は世間から比べると、経済的には豊かではなく、物質的な辛抱は当たり前でした。と言うより、当たり前過ぎて辛抱しているという感覚も無かったように思います。
小学6年生で修学旅行があり、あまりにも下着がボロボロなので、新しい物を買い揃えました。娘は大喜びで、買い物袋から出して、床に並べ始めました。そして、パンツを両手で持ち、自分の顔の前で引っ張り、こう言いました。「ママ、パンツって伸びるねんなぁ~」
娘のパンツは保育園の時に買ったまま、娘と共に大きくなり、メリヤス生地がガーゼのように生地の目が粗くなっていました。お尻の位置には「ぞうぐみ このり」と黒いマジックで書かれた文字が薄らと残っていました。
「お金が無いことは貧しいのではない。お金が無いことを貧しいと思う心が貧しいのだ。」
「大きな夢と強い心が有れば、どんな困難も乗り越えられる。」辛くて潰れそうな時、繰り返したこの二つの台詞。痩せ我慢か信念か、頭の中でせめぎ合っていました。

そして、この春、娘はジャーナリストになる夢を叶え、私の夢も叶いました。私の23年間の夢は娘が夢を叶えることでした。

バスを待つバス停での僅かな時間の立ち話。娘は私にこう言いました。「私、ママと同じ仕事のやり方しようと思う。」
私は珈琲屋、娘は新聞記者。全く職種が違います。私が「どういうこと?」と聞き返すと、娘は『「ママ、いつも言ってるやん。何か一つ、誰にも負けへんモノを見つけたら、生きていける。」って。コレ、書かせたら、誰にも負けへん!っていうモノ絶対見つけるわ。』

私達親子は、これから更に離れて暮らすことになるでしょう。どんなに遠く離れても、いつもお互いを意識して、これからは良きライバルとして、それぞれの道を進もうと思います。
     もっともっと美味しくなるはず!
     もっと知りたい。もっと伝えたい!

                                  2016年6月
[PR]
by peace3126 | 2016-06-23 16:04 | INFORMATION(伝えたいこと)